オウカンミカドヤモリ

更新:2019.12.13

オウカンミカドヤモリ(クレステッドゲッコー)の特徴、飼育方法、注意事項を紹介。

オウカンミカドヤモリの基本情報

ニューカレドニアの固有種で本島南部と周辺の島々に生息する。名前の由来は目の上(マツゲ)から背中にかけての突起状の物を王冠と見立てて、和名オウカンミカドヤモリと名付けられている。ペットショップではクレステッドゲッコー(クレス)の名前で販売されていることが多い。

和名
別名
オウカンミカドヤモリ
クレステッドゲッコー
英名
学名
New caledonian crested gecko 
Correlophus ciliatus
体長 約20cm
分類 ヤモリ科
生息地域 ニューカレドニア
平均寿命 10~15年  
食性 昆虫、果実、専用フード

博士
博士
クレスは1866年に記載されてから数例の発見しかなくて、再び発見されたのが1994年で、それまでは絶滅したと考えられていたんだ。

クレステッドゲッコーの特徴

クレスは夜行性の樹上性のヤモリで野生では発見例が少なく、 野生での生態はあまりわかってはいない 。 食性は動物食傾向の強い雑食、昆虫の他に果実なども食べる。

博士
博士
クレスは指の先には 趾下薄板 (しかはくばん) と呼ばれる無数のヒダがあり、壁面に吸着させてガラス面なども登れるんだよ!

クレステッドゲッコーの飼育

ケージ、レイアウトなど

クレスの飼育ケージは床面30cmx30cm、高さは45cmくらいで、立体的のレイアウトが好ましい。
床材はキッチンペーパーか爬虫類用の床材、弱い紫外線ライトがあると日光浴の代わりになる。適正温度は25~30度で 夜は20度を下回らい程度にする。湿度は60~70%と高めの設定が好ましい。
冬場はパネルヒーターを外側から壁面に設置することで低温が防げる。
植物を入れ、 テラリウムで飼育すると見栄えもいい。

博士
博士
クレスは多湿を好む生物だが、蒸れには弱いんだ!温度が高い時に霧吹きをしてしまうと蒸れてしまうので、比較的温度の低い夜に霧吹きをするといいよ。

レイアウトが単調だと壁面に下方向に引っ付いたままになり、尻尾が曲がってしまう「フロッピーテール」になってしまう。
尻尾は危険を察知すると自切(自ら切って)しまう事があるのでストレスは与えない事。切れた尻尾は元通りには生成はしない。

給餌

子供の時は毎日与え、大人になると1~2日おきに昆虫、又は専用フードを与える。
与える時間は夜行性なので夜、朝に残っている餌は取り除く。
水分は水入れと霧吹きで行う。

現在は専用フードも数種類でており、ベビーからアダルトまで専用フードで育てる事が可能。
数回に1回はカルシウムを添加するとよい。
餌の昆虫が苦手な人も気軽に飼育でき、爬虫類飼育の初心者にもオススメできる。



写真提供:爬虫類カフェ ROCK☆STAR

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